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歯科専用キシリトールガムと市販のキシリトールガムのちがいとは?
歯医者さんの受付で販売しているキシリトールガムをみたことありますか?
スーパーやコンビニにおいてあるキシリトールガムと、歯医者さんで売っている歯科専用キシリトールガム。
見た目はそんなにかわらないけど、お値段がお高めなのは歯医者さん価格だから??
キシリトールガムが歯にいいって聞いたけど、キシリトールガムならスーパーでも買えるし安いからそっちをたべればいいか!
という方へ歯科衛生士のNatu が市販品と歯科専用品の違いをおつたえします!
キシリトールとは
違いをお伝えする前に、キシリトールとは何かご存じですか?
キシリトールは、白樺や樫の木などに含まれる【キシラン・ヘミセルロース】という糖分からつくられた
糖アルコール(糖質の一種)です。
砂糖のように甘味がある天然の甘味料で、虫歯予防の効果がある成分として、WHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)からも認められています。
キシリトールは白樺などだけでなく、わたしたちの身近な野菜や果物にもふくまれています。
いちご、ラズベリー、ほうれんそう、カリフラワー、たまねぎ、にんじんなど。
この中で特にいちごには多く含まれています。
キシリトールはスーッとする
キシリトールを食べるとスーッとした冷たい感覚がありますよね?
あれは、キシリトールが溶けるときに熱を奪う性質があるためです。
キシリトールは低カロリー
キシリトールは代謝にインスリンを使わないので、たべても血糖値を急激にあげることもなく、低カロリーな甘味料です。
キシリトールはむし歯菌のえさにならない
キシリトールは砂糖のように甘みはあるのに、むし歯菌のえさにはなりません。
えさにならずむし歯を弱らせるので、継続してとることでむし歯菌と歯垢の量が減り虫歯になりにくい口内環境へと改善させるといわれています。
キシリトールが虫歯予防に良いといわれる理由はこちらの記事で
キシリトールいりならどれでもいい?
キシリトールと表記されている市販品のキシリトール製品のなかにも、もちろんキシリトールははいっています。
ただ、むし歯予防のためにキシリトールを取り入れようとおもって選ぶなら、キシリトール入りならどれでもいいというわけではありません。
例えばキシリトールだけでなく糖類がはいっていれば、それがむし歯菌のえさになりむし歯菌が酸をだしてしまいます。
また、成分のなかに酸がはいっていれば、お口の中が酸性にかたむくことにより(目には見えないレベルではありますが)歯の表面が溶けることに。
せっかくむし歯予防としてキシリトール製品をとりはじめても、糖や酸がたくさんはいったものを口にしていては逆効果になってしまいますよね。
キシリトール製品を買うときはその製品にキシリトールがどれだけ含まれているのか、糖類やクエン酸などの酸が含まれていないのかなど成分表示を見てみてください。
むし歯予防のためにはその製品にキシリトールが50%以上含まれているものがよいといわれています。
いつも食べているキシリトールガムは何パーセント配合なんだろう?とおもったらこちらの記事で!
歯科専用キシリトールガムは市販品と何が違う?
歯科専用はキシリトール100%
歯科専用として売られているキシリトール製品の甘味料は、キシリトール100%!
むし歯菌のえさになる糖類がつかわれていません。
つかっている甘味料がキシリトールだけなので、例えば夜の歯みがきを済ませた就寝前にたべてもOK!!
むし歯予防のために50%以上含まれているものが良いというのも、歯科専用であればキシリトール100%配合なので条件クリアです!!
1粒あたりのキシリトールの含有量が違う
むし歯予防のためには、1日5~10gのキシリトールを少量ずつ複数回にわけて摂取するとよいといわれています。
例えば、コンビニやスーパーなどでみかける特定保健用食品のキシリトールガム
歯のことを考えて作られた糖類が使用されていないシュガーレスの商品で、甘味料にはキシリトールとマルチトールが使われています。
成分表示にはキシリトール配合量は14粒あたり7グラムとあるのでガム1粒あたり0.5グラムのキシリトールが配合されているということになります。
むし歯予防のために摂取するとよいといわれているキシリトール量は最低量で5グラムなのでこのガムで必要な量をとろうと思うと、1日10粒を毎日食べつづけないと効果は期待できないということになります。
実際このキシリトールガムのパッケージには1日摂取目安量として【1回に2粒を5分噛み、1日7回を目安にお召し上がりください】となっています。
レジ横で販売されている14粒入りのガムを毎日まるまる1本食べるということになります。これはなかなかの量ですね。
では歯科専用品は?
オーラルケア発売の歯科専用キシリトールガムは1粒に1.3gのキシリトールがはいっています。
最低量の5グラムとるには1日4粒食べればクリアします。10グラムとるなら8粒です。
この量であれば続けられそうじゃありませんか?
これを何回かにわけてとればいいので例えば朝昼夜の食後と間食のあとに1.2粒ずつたべれば条件クリアです!
歯にくっつきにくい
歯にくっつきにくいガムベースを使用しているので、矯正装置がはいっている方や入れ歯のかたも歯にくっつきにくいので安心です。
かたさが違う
歯科専用品は市販のものにくらべて1粒の大きさがおおきいです。
かたさも【かむ力】をきたえるため、市販品の2倍のかたさになっています。
たくさんかむことで唾液もたくさんでて、さらにむし歯予防効果がアップ!!
プラスアルファの歯によい成分がふくまれている
フノラン(フクロノリ抽出物で歯の再石灰化を促進する)やリン酸カルシウム(歯のエナメル質の成分)が市販のものより多く含まれています。
再石灰化とは??
食べ物やのみものをのんだとき、わたしたちのお口の中は酸性になり歯の表面からリンやカルシウムなどの成分が溶けだします。
そこで唾液の力がはたらき、溶けでてしまった成分を歯に戻し元の状態に修復する⇒これが再石灰化です。
味の持続はいまいち
メリットの多い歯科専用キシリトールガムですが、味の持続力は残念ながらあまりありません。
ただ甘味がなくなってからもお口の中全体にいきわたらせるように15分から20分はかみましょう。
よく噛むことで唾液もでます。
定番歯科専用キシリトールガム
少量タイプから試してみたい方はこちら
キシリトールは歯に良いけど注意点もある
キシリトールを食べていればむし歯にならない!ではない!!【コレ重要】
「歯科専用だから」「キシリトール100%だから」キシリトールガムだけ食べていればむし歯にならない!ではないので注意が必要です。
キシリトールを継続的にかむとお口の中の環境はよくなります。
しかし、ガムをかんだからといってむし歯菌が全部いなくなるわけではありません。
残っているむし歯菌は、ガム以外の食事で糖分がはいってこればそれをエサにして酸をだし歯を溶かし…と活動します。
むし歯予防のためにできることで1番有効なのはていねいなはみがきです。
毎日の歯みがきをしっかりしたうえで補助的にキシリトールの力をとりいれることが大切です。
効果が出るまで時間がかかるので継続が必要
1日キシリトールをとったからといってそれで効果がでるわけではありません。
目安にはなりますが、キシリトールをとりはじめて2週間めごろからむし歯菌の減少がはじまり、3か月以上継続することでその効果を期待できるといわれています。
続けることが大切
食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがある
体質によってはキシリトールを食べるとお腹がゆるくなることがあります。
1度に大量に食べず、様子を見ながら少量ずつ試しましょう。
ガム以外の歯科専用キシリトール製品ご紹介
歯科専用のキシリトール製品、実はガムだけではなくチョコレートやグミなんかもあるんです。
販売しているメーカーはさまざまなので一部にはなりますがご紹介します。
キシリトール100%のものは、スーパーやコンビニではなかなかみかけないのでかかりつけの歯科医院の受付においてあれば1度ためしてみてはいかがでしょうか?
かかりつけではとりあつかっていない、しばらく歯医者さんへ行く予定のない方はネットでも買えますよ!
キシリトール100%タブレット
こちらはロッテから発売されているキシリトール100%のタブレットです。
タブレット1粒あたりのキシリトール配合量は0.88gです。
わたしの地元ではスーパーでも取り扱いがありました。
奥歯でかめるようになる2歳ごろから食べられるので、ガムをかみつづけるのがむずかしいお子さんにいいと思います。
糖類ゼロなので、歯磨きがじょうずにできた後のごほうびとして食べても安心です。
寝る前にたべてもOKです!
こちらは大人の方向けタブレットでかまずにお口の中でとかしてたべるタイプです。
ガムがあまり好きではない方やガムをかみづらい場面でどうぞ。
1粒あたりのキシリトール配合量は0.4gと少な目ではありますが、口さみしいとき飴をなめるくらいならコチラのほうがいいかと思います。
クリアミントは結構スースーします。
チョコレート
こちらもキシリトール100%なので、夜の歯磨きをしたあとに食べてそのまま寝てしまってもOK!
口コミでも、お子さんにはみがき後のごほうびとしてあげているママさんの口コミが多くありました。
大人は1日3回、1回に1粒から3粒程度、幼児は1日1回、1粒程度をゆっくりなめながら食べましょう。
グミ
虫歯予防と咀嚼力のトレーニングを考えて開発された歯科用グミで、普通のものより固いハードタイプのグミです。
しっかり噛むことは虫歯予防だけでなく、顎の発達や歯並びにも影響するといわれています。
こちらももちろん甘味料はキシリトール100%使用です。
まとめ
この記事では、歯科専用キシリトールガムと市販品とのちがいについてお伝えしました。
なんの食品でも体質によって合う合わないがあるので、特に初めてお子さんにあげる場合は少しずつあげてみてくださいね。
大切な歯を守るために、毎日の歯みがきにプラスしてキシリトールの力を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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