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タフトブラシの使い方【歯磨きがかわる】歯科衛生士が紹介!!
歯ブラシで気を付けてみがいていても、いつも同じところを磨き残してしまいます。
なにかおすすめのアイテムはありますか?
こんなことありませんか??
・気を付けて磨いているのに定期健診で磨き残しを指摘されてしまう
・どうしても磨くのが苦手な場所がある
・歯みがきしたのにざらつきが残っていまいちすっきりしない
そんなかたに歯科衛生士のわたしから、ぜひおすすめしたいアイテムがタフトブラシです。
担当させていただいている患者さんの中にも、タフトブラシを併用してもらっていつも磨き残していたところが上手にお手入れできるようになった方がみえます。
タフトブラシを毎日の歯磨きにプラスしてとりいれることで効率よく歯垢をおとすことができるのでおすすめです。
タフトブラシとはどんなもの?
タフトブラシは「ワンタフトブラシ」や「タフト」と呼ばれることもあり、上の画像のような形をした歯ブラシです。タフトを日本語にすると【房】という意味でその名の通り柄の先に房のように小さくまとまった毛束がついています。
通常の歯ブラシと併用して使うことで効率よく歯を磨くことができるアイテムです。
タフトブラシでどこを磨く?
タフトブラシは毛の部分が小さいため一度に磨ける範囲は狭いです。
しかし、その分普通の歯ブラシに比べると小回りがききやすく、歯ブラシでは磨きづらい場所、磨き残しやすい場所にもピンポイントで毛先をあて磨くことができます。
子どものころお口の中を赤く染め出して磨き残しを確認しませんでしたか?
赤く染め出されているのはお口の中にいる細菌のかたまり「歯垢」です。
歯垢の中には、むし歯や歯周病の原因になる菌もいるため除去する必要があるのです。
色をつけて自分の目で確認することで自分の磨き残しやすいポイントを知ることができます!
2色に染め出される染色液
この染色液は【新しい歯垢は赤】【古い歯垢は青紫】に染め出されます。
青紫は長い間磨き残していたところなので、磨くのが苦手な場所が一目瞭然でわかります!!
お子さんにはこちらがおすすめ!
これは歯垢が染め出せる液体歯みがきです。
適量を口に含んでクチュクチュしてから吐き出すと歯垢が赤くそまっているので、色が落ちるように歯みがきをして口をゆすぎます。
歯と歯のあいだ、歯と歯肉のさかいめ、前歯の裏側
歯みがきは、歯ブラシを細かく動かして磨いていくのがきれいに磨くコツですが、磨いているうちについつい歯ブラシを大きく動かしてしまう方が多いです。
大きく磨くと、歯の表面だけをこすってしまい、歯と歯の隣り合う部分などに磨き残しが出てきます。
そんな部分にも、タフトブラシならピンポイントでぴったりあてることができるので効率よく歯垢を落とせます。
歯並びのわるいところ
歯並びが悪く、歯と歯がかさなりあう部分は、歯ブラシがあてづらく磨き残しやすい場所になります。
ほかにも過去にむし歯の治療をした詰め物やかぶせものの境目などにも、汚れがたまりやすいですがタフトブラシならピンポイントであてることができます。
歯ブラシの当てにくい歯並びがふくざつな場所に
奥歯
奥歯の歯と歯ぐきの境目は頬っぺた側の粘膜や、舌がじゃまになり磨きにくい場所です。
タフトブラシは普通の歯ブラシより小さいので、奥歯にあてようとブラシを入れたとき(おえっ)となりやすい方やお口の小さい方、妊娠中でつわりのある方にも少ない負担でみがくことができます。
奥歯の内側外側、奥歯の奥にもあてやすい!
矯正中の方
固定式の矯正装置を付けている方も、複雑な装置があるため歯みがきしにくいですよね。
そんな方にも小回りがきくタフトブラシはおすすめです。
矯正装置がはいっているかたに
お子さんの仕上げ磨きに
はえ始めの歯はむし歯になるリスクも高く仕上げ磨きはかかせません。
お子さんはお口も小さく歯も小さい、それに加えて乳歯から永久歯の生え変わりの時期には、歯ブラシだけでは磨きにくい歯が多くなります。
そんなお子さんの仕上げ磨きにもタフトブラシは活躍してくれます。
背が低い歯に!
抜けた歯の前後の歯に
タフトブラシの使い方
握って持つと力が入りやすいので、えんぴつ持ちで磨いていきます。
どうしても磨きにくいところは握って磨いてもかまいませんが力加減に注意しましょう。
鏡で場所を確認したり、舌で歯の表面をさわりぬるぬるザラザラするところにブラシの先をあてます。
あてたときに毛先が広がってしまったら力の入れすぎです。優しくあてましょう。
ブラシをあてたら小さく円を描くようにやさしくくるくる動かします。
くるくる動かしにくいところは小刻みに振動させるように磨いていきます。
使用後は、歯ブラシと同じようにしっかり流水で洗って、風通しの良い場所で乾かし保管しましょう。
こちらの動画で動かし方が詳しく説明されていたので見てみてくださいね。
タフトブラシよくある質問
- タフトブラシと歯ブラシはどちらを先に使えばいい?
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歯ブラシとタフトブラシ、使う順番はどちらを先につかっても問題はありません。
ただ、今まで使っていないアイテムを増やすことで、つい使うのを忘れてしまったり面倒くさくなってしまうこともあるので
①いつも磨き残してしまうところを先にタフトブラシで磨く
②普通の歯ブラシで全体を磨くという順で磨くことをおすすめしています。
こうすることで、磨けていない場所を意識して磨くことができ、使い忘れも防げます。
- タフトブラシはいつ交換したらいい?
-
使う頻度や使い方によってもちがってきますが、通常の歯ブラシと同じで毛先が広がってきたら交換するサインになります。
毛先が広がったブラシでは磨きたい場所にあてることができないばかりか、歯肉をきずつけてしまうこともあります。
また、毛先が広がっていなかったとしても、歯ブラシと同様に食べカスや歯垢をそうじするものなのでブラシ部分には細菌が繁殖しやすいです。
衛生的に使うことも考えると、1、2か月程度使用したら新しいものと交換することをおすすめします。
わたしのおすすめのタフトブラシはこれ!!
わたしが患者さんにおすすめすることが多いのは、プラウトとピーキュアというワンタフトブラシです。
どちらもオーラルケアという会社から発売されているもので、使い心地が良いのでわたしも愛用しています。
オーラルケアはSNSでもよく見かけるフロアフロス
健康的な歯肉の方におすすめ!プラウト
プラウトは、炎症などおきていない健康な歯肉の方におすすめ。
ブラシの硬さは【S】【MS】【Ⅿ】の3種類
【S】清掃がうまくできない歯の間に。歯ぐきに傷をつけないケアがしたい方に
【MS】歯垢が厚い、またはねばっとしている部分に
【Ⅿ】矯正装置のまわりや、溝の深いかみ合わせ部分に
一般的なワンタフトブラシより、毛の本数が多いので密度が濃く、小刻みに動かす振動で歯垢を砕き毛細管現象で吸い上げてくれます。
毛先のカットも歯のあいだにフィットするようきれいにカットされています。
これをおすすめした患者さんのなかには、ストックがきれたのでドラックストアで似たようなものを買ったけど全然違う!!と歯科医院まで買いにみえた方もいました。
デリケートな歯肉の方におすすめ!ピーキュア
ピーキュアは歯肉が炎症気味、歯肉が下がっていたり、根っこ部分が露出していたりする歯周病の症状のある方におすすめ。
こちらもブラシのかたさは3種類あります。
【S】歯肉炎がある方に
【LS】重度の歯周炎や歯肉に痛みがある、歯肉が下がっている部分に
【M】歯垢が大量についており、炎症がある部分に
ピーキュアはプラウトに比べて、毛先が細く長いのでやさしい使い心地。
歯肉炎などで炎症気味の方もやさしくみがくことができます。
かたさによって毛の長さもちがうので、お口の中の状態にあわせたものを選ぶことができます。
特に歯肉が下がって露出してしまった根っこ部分は、歯の質が柔らかくデリケートなため【LS】で磨くのがおすすめ。
根っこの露出部分は、小さくくるくるする磨き方ではなく、ちからを入れすぎないようブラシをやさしく歯にそわせるように磨きましょう。
タフトブラシも通常の歯ブラシのように、さまざまなメーカーから毛先の形や硬さ、ヘッドの角度などいろいろな種類のものが発売されています。
自分のお口の状態や目的に合わせてタフトブラシを選ぶことが大切です。
通っている歯科医院で販売されているのを見かけたかたは、歯科衛生士さんに相談してみてくださいね。
タフトブラシまとめ
いつもの歯みがきにプラスして使うだけで、簡単に!効率よく!歯を磨くことができるタフトブラシ。
毎日のお手入れに取り入れてみてはいかがでしょうか?
歯の表面の汚れは歯ブラシとタフトブラシでOK!ですが、歯と歯のあいだの汚れは落としきれません。
こちらのケアもお忘れなく!!