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大人のむし歯予防 歯みがき粉選びのポイントと効果をムダにしない使い方とは?
毎日使う歯磨き粉。
ドラックストアやスーパーで購入できるようなものだけでもたくさんの種類がありますよね。
あなたはどのように歯磨き粉をえらんでいますか?
パッケージ?使用感?味?価格?
・どの歯磨き粉をえらんでいいかわからない
・虫歯予防にいい歯磨き粉が知りたい
・虫歯予防にはフッ素がいいってきくけどどういいの?
実際に患者さまからもよく聞かれるこの質問。
そこで今回は【大人向け】むしば予防のための歯磨き粉はこんなのを選ぶといいよ
という歯磨き粉選びのポイントを歯科衛生士のNatuがお伝えします!!
私が使ってみてよかったおすすめの歯磨き粉も紹介していますので、参考にしていただけたらうれしいです。
むし歯予防になる歯磨き粉の選び方
高濃度でフッ素がはいっているか
歯磨き粉を選ぶとき、まずはパッケージに注目してください!
表にも裏にも小さい字でいろいろかいてありますよね?
まず確認してもらいたいのが、歯磨き粉の成分にフッ素(正確にはフッ化物)がふくまれているかどうか。
フッ素は虫歯予防に有効な成分です。
毎日のはみがきを適量のフッ素配合歯磨き粉を使ってすることにより、口の中にフッ素を供給しむし歯を予防します。
歯磨き粉によっては配合されていないものもあるので、よく見てみてくださいね。
【フッ素配合】とか【高濃度フッ素】と書いてあればフッ素がはいっていますし
成分名に「フッ化ナトリウム(NaF)」「フッ化スズ(SnF2)」「モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)」
が表記されているかどうかで見分けることができます。
フッ素濃度が1000ppmを超える歯磨きには、パッケージにフッ素濃度が記載されていますので
確認のうえ購入してみましょう。
中でも【フッ素濃度1450ppm】と書いてあるのものが高濃度で配合されているのでおすすめです。
(※6歳未満には使用しない)
フッ素濃度1450ppmのがいいのね。
でもフッ素にはどんなむし歯予防の効果があるの?
フッ素には①再石灰化を促進②歯の質を強化③虫歯菌の働きを弱める
という効果があります。
フッ素の効果
①再石灰化を促進する
再石化とは??
- 食べ物やのみものをのんだときお口の中は酸性になり歯の表面からリンやカルシウムなどの成分が溶けだす。
- 唾液がはたらき溶けでてしまった成分を歯に戻し元の状態に修復する⇒これが再石灰化
わたしたちが食事をするたびお口の中では成分がとけだす⇒補修される(再石灰化)をくりかえしています。
フッ素には再石灰化のはたらきを促進する効果があります。
②歯の質を強化
①の再石灰化をするときフッ素はフルオロアパタイトという硬い構造をつくります。
これによって酸に溶けにくい強い歯にしてくれます。
③むしば菌の働きをよわめる
フッ素にはむし歯菌の働きを弱め、活動を抑制する働きもあります。
むし歯菌が出す酸によって歯がとかされ穴があいていくむし歯。
フッ素はむしば菌の活動を抑制することにより菌の出す酸がつくられるのを抑えます。
研磨剤、発泡剤は無配合もしくは低発泡低研磨のものを選ぶ
発泡剤とは
歯みがき粉の泡立ちをよくするのが発泡剤です。
代表的な成分名としてはラウリル硫酸ナトリウムがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
歯磨き粉の成分をすみずみまでいきわたらせる 泡立つことで汚れを落とす手助けをする。 | 泡立つことにより磨けたような気になってしまう 口の中が泡だらけになり口をゆすぎたくなる |
発泡剤が配合されているメリットとしては、泡のちからでフッ素などの成分をお口の中にいきわたらせることができることです。
その反面口の中が泡立つことで不十分な歯磨きでも磨けているような気になったり、泡立ちを落とすために何度も口をゆすぐことでフッ素など有効な成分がながれてしまったりというデメリットもあります。
デメリットを防ぐためにもなるべく低発泡のものや発泡剤がはいっていないものを選ぶと良いでしょう。
はじめは泡立ちが少ないと違和感があるかもしれませんが、しっかり歯みがきをして口のなかに成分をいきわたらせることができるので発泡剤がなくても十分カバーすることができます。
研磨剤
歯磨き粉にふくまれる研磨剤。パッケージには【清掃剤】と表示されているものもあります。
成分名としてはシリカなど。
「食べ物飲み物からの着色を落としたい」「たばこを吸うからやになどの着色汚れを落としたい」と研磨剤入りの歯磨き粉を選ぶかたもみえますが、研磨剤には着色汚れをおとす効果がある反面歯の表面を傷つけてしまうおそれもあるため注意が必要です。
歯の表面の汚れがどうしても気になる方は
よごれを研磨でおとすのではなく吸着して落とす
ポリリン酸ナトリウムやヒドロキシアパタイト配合のホワイトニング用
歯磨き粉もありますので、そちらを使うのもよいでしょう。
高濃度フッ素配合歯磨き粉おススメ3選!
チェックアップスタンダード
歯医者さんの受付で販売しているのをよく見るチェックアップ
愛用している歯科衛生士仲間も多いです。
香味はマイルドピュアミント/マイルドシトラスミントがあります。
クリニカアドバンテージ
ドラックストアなどにも置いてあるクリニカアドバンテージ。
価格もお手頃で1450ppmなので見つけたときは驚きました。
【クリニカ】にもフッ素は配合されていますが高濃度なのは【クリニカアドバンテージ】のほうなので
高濃度をお探しのかたはまちがえないようにしてくださいね。
香味はソフトミント/シトラスミント/クールミントがあります。
シュミテクトシリーズ
CMでもおなじみのシュミテクト。
こちらもドラックストアでみかけますね。
シリーズがいろいろありますがどれも高濃度フッ素配合されています。
症状にあわせたシュミテクトのラインナップはこちら
高濃度フッ素配合歯磨き粉注意してほしいこと
メリットの多いフッ素ですが注意していただきたいこともあります。
【重要】高濃度フッ素は6歳未満には使用しない
6歳未満のお子さまが使用される場合低濃度フッ素(500ppm)の子供用の歯磨き粉を使用しましょう。
高濃度フッ素歯磨き粉(1450ppm)の使用は15歳になってからにしましょう。
誤飲をふせぐためにも、小さいお子さんのいるご家庭では子どもさんの手の届かない場所に保管してください。
フッ素でむし歯が全部治るわけではない
フッ素を取り入れることによりごく初期のむし歯であれば、再石灰化を促進することで治ることもあります。
しかし、すでに穴が開いていたり痛みがでていたりするようなむし歯はフッ素のちからでは治りません。
早めに歯医者さんにいってくださいね。
フッ素を使っていれば(むし歯ににならない)ではない
AとBだったらどちらの歯にフッ素の力が発揮しすいとおもいますか?
A.歯磨きで汚れがとれている歯
B.歯磨きが不十分で汚れが残っている歯
汚れがのこったままの歯にフッ素がつくより、きれいになった歯の表面にフッ素がつくほうが良いのはわかりますよね?
歯磨きがしっかりできている歯の表面だからこそフッ素の効果は発揮されます。
効果をいきわたらすためにも丁寧な歯磨きは必須ですよ。
歯磨き粉の効果を生かすためのコツ
せっかくとりいれた高濃度フッ素配合の歯みがき粉なので最大限効果をいかしたいですよね?
コツは歯磨き粉の量とうがいにあります。
歯みがき粉をつかう量は1~2㎝
おとなが高濃度フッ素配合歯磨き粉をつかうなら歯磨き粉は1~2センチ(歯ブラシの毛の部分くらい)使いましょう。
これくらいだしてOK!
使うまえに歯ブラシをぬらすと泡立ったりフッ素が薄まったりするので、歯ブラシは濡らさずに使うのがおすすめ!
うがいの回数は1回
歯みがき後のうがいは、大さじ1杯程度の水で1回だけが理想。
口の中の歯みがき粉をはきだしてから、5秒程度ゆすげば充分です。
これは何度もうがいをするとフッ素がながれてしまうためです。
とはいえ、慣れるまではなんか気持ちが悪いとおもうのでワンポイントアドバイスです。
最初に歯磨き粉はつけてもつけなくても良いのでしっかり歯をみがく⇒歯間ブラシやフロスなども済ます⇒しっかり口をゆすぐ⇒もう1度歯磨き粉をつけていきわたらせるようにさっと磨く⇒大さじ1杯で5秒ゆすぐ
この方法だと、食べかすなども1回目の歯みがきの時にしっかりゆすいで吐き出せるので多少は気持ち悪くないかも。
むし歯予防に効果的な歯磨き粉えらび大人編まとめ
むし歯予防に効果的な歯磨き粉の選び方についてお伝えしました。
1日の歯みがきのなかでも特に夜寝る前の歯みがきは大切です。
しっかり時間をとって歯みがきをしフッ素の力を借りてむし歯を予防していきましょう。
- むし歯予防にはフッ素配合のもの、中でも1450ppmのものがおすすめ
- 1450ppmのものは6歳未満は使用しない。
- 研磨剤、発泡剤は無配合もしくは低発泡低研磨のものを
- 歯みがき粉は1~2センチ使用
- うがいは少量の水で1回にする
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