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ブランクが不安な歯科衛生士 復帰を考えたときわたしがしたこと
歯科衛生士としてはたらいてきたけど、結婚や出産のためなどでいったん仕事からはなれた方。
歯科衛生士免許はもっているけどほかの職種で働いていて長い歯科の仕事からはなれていた方。
そんな方がもう1度歯科衛生士として働こうと思ったときぶつかるのが【ブランク】という名の壁。
昔のように動けるかな…
何年もお口の中触ってないし、傷つけてしまいそうでこわい。
そもそもブランクあるのに雇ってくれるところなんてあるのかな。
こんな不安がでてきます。
いまさら無理かな、ほかの仕事をしようかな…
そう思った方へ!!
少しでももう1度歯科衛生士として働こうとおもったならやってみるべき!
せっかく苦労してとった資格、使わないのはもったいないです。
わたしも出産、子育てで6年ほどのブランクがあり、ふたたび歯科衛生士として働こうと思ったときは不安がいっぱいでした。
それでも勇気をだして動いた結果、いまでもなんとか歯科衛生士を続けていますよ。
この記事では、ブランクの不安が少しでも解消できるといいなとおもい、自分が復帰するときにしたことなどをまとめました。
ブランクありの歯科衛生士が不安なこと
技術面の不安
歯科衛生士の仕事はせまい口のなかでの作業や細かい仕事が多いです。
やり方、使い方はおぼえているけど、P検、SRP、スケーリングなど力加減や手指感覚が必要な処置ができるのか、体がちゃんとおぼえているのか…などブランク期間が長ければ長いほど、前と同じようにできるのか不安になります。
知識面での不安
歯科業界も日々進化しています。
セメントなどの歯科材料もどんどん新しいものが出てきますし、それにともなって新しく覚えることも出てきます。
また、基本的な知識は覚えている…とおもっていても、歯科と関係ない生活をしているうちに忘れてしまっていることがでてきます。
わたしの場合、調べなおしてそうだった!と思いだせることから、忘れていることすら忘れていること、新たにインプットしなおさないといけないことまであり、使っていない知識は忘れていくものだなと実感させられました。
それが離れていた何年分かの知識となると…不安です。
生活と両立できるか不安
独身で実家から仕事にかよっていたときと、家庭をもったり子どもがいる状態で働くのはやはり違います。
家族のサポートがあったとしても、疲れていても帰ってからやらないといけない家事があったり自分の体調であれば少々無理をして調整できても、子供が突然体調をくずした場合など急にお休みをもらわないといけなくなることもあるでしょう。
以前のように仕事だけではなく、ほかのこととの両立をしなくてはならない状況にやっていけるか不安になります。
ブランクありで雇ってもらえるのか
そもそも、ブランクあるのに雇ってくれる歯科医院があるのか。
先生も若いスタッフがいいんじゃないかな…とおもっていました。
その不安を少しでも解消するための対策
復職支援事業を利用する
実際に働きだしてから感覚をとりもどしていく。
というのも選択の1つとしてはアリかとは思いますが、その1歩目を踏み出すのも不安…という方にはこんな制度を利用してみてはいかがでしょうか。
各地の歯科医師会ではブランクのある歯科衛生士さんのための復職支援事業がおこなわれています。(休止中の地域もあり)
わたしが参加した時は…
・学生のときのように授業形式で座学
・セメントや印象材の練り方などを実習形式
で復習できました。
参加している年代も様々でした。
自分と同じように子どもが幼稚園に入るのを機に復帰したいという方もみえて自分だけじゃないと心強かったです。
内容は地域により違いますが、知識・技術面での不安をかかえる衛生士さんにとって、患者さんと向き合う前に実習形式でスケーリングなど体験できるのは心強いのではないでしょうか。
費用も無料で実施しているところが多く、さらに求人情報の案内までしてくれるところもあります。
くわしくは歯科衛生士の復職支援事業|日本歯科医師会 (jda.or.jp)で、あなたのお住まいの地域で開催されているかご確認ください。
民間や企業のセミナーもありますが、復職支援事業に比べると費用はかかってしまいます。
教科書、本で学びなおす
疑問におもったこと、どうだったかなとおもうことは、学生時代の教科書を引っ張り出してきて調べました。
ほかにはあらたに本を購入して学びなおすのもおすすめです。
おすすめの本
【なんで歯磨きしないといけないの】【歯石はなんでとらないといけないの?】【フッ素は危なくないの?】
患者さんにしっかり説明できますか?
自信をもって説明できる!!といえない方にはこの本おすすめです。
この本では、復帰したら患者さんにお話しすることが多い14の項目についてこう説明するといい!という説明方法が
・簡単に説明バージョン
・もっと詳しい説明バージョン
の2パターンで解説されています。
簡単バージョンでは要点をまとめた、患者さんにもわかりやすい説明ができますし、もっと掘り下げた詳しい説明バージョンでは自分の理解度を再確認できます。
患者さんに説明するときに使える説明用の紙媒体もついているので、復帰後にも役立てることができますよ!
ぜんぶ説明できる?14の項目をみてみるYouTube、インスタなどで学びなおす
え!?と思われるかもしれませんが、意外につかえるのはYouTubeやインスタ。
歯科医師や歯科衛生士のアカウントはなかなかわかりやすくためになるものがおおいです。
患者さんのためにつくられた投稿だからこそ、忘れていたことも理解しやすかったり、こんなふうに伝えればわかりやすいなという参考にすることができます。
とてもわかりやすくわたしも何度も見させてもらっているのがラプレッスンというサイト。歯科衛生士のための学習サイトで34レッスン297動画を無料でみることができます。(令和3年8月現在)
会員登録は必要になりますが、ミラーの持ち方など基本的なものから、口腔内写真のとりかたや、SRP、シャープニングなど歯科衛生士のスキルを動画でみることができます。
短い動画に分けて作られているので移動中、休憩時間などちょっとしたすきま時間に学習することができます。
ブランクOKの求人さがす
少し古いデータにはなりますが、令和3年6月発表の 歯科衛生士教育に関する現状調査の結果報告-全国歯科衛生士教育協議会によると、新卒の歯科衛生士の有効求人倍率は19.4倍だそう。
一人の衛生士にたいして19件の求人がある状態です。
この有効求人倍率は新卒の歯科衛生士のものにはなりますが、ブランクがある歯科衛生士でもきてほしいと求めている歯科医院はたくさんあります。
実際わたしの勤めている歯科医院でも歯科衛生士さんの募集をかけていますが、助手さんの応募はあっても衛生士さんの応募はなかなかこないというのが現状です。
求人のなかには【ブランクOK】や【未経験可】で募集している歯科医院もあります。
歯科医院側から未経験やブランクがあってもよいと言ってくれているなら、応募のハードルも下がりますよね。
面接や見学のときには、衛生士がどんな仕事をしているかを見たり、聞いたりしてみるとそこに入った後じぶんがどんなことをするのかイメージしやすいと思います。
面接時には、履歴書をみればブランクがあるのはわかることかもしれませんが、ブランクがあることを伝えたうえで、即戦力にはなれないかもしれないけど、積極的に学んで努力していこうという前向きな姿勢がつたわるようお話しすることも大切だとおもいます。
はたらき方をかんがえてみる
人によって正社員ではたらきたいのか、パートではたらきたいのかそれぞれ違うとおもいます。
正社員であれば、福利厚生だったり保証されているものもあり、拘束時間はながくなるものの安定しています。
子どもが学校に行っている間だけはたらきたいというかたは、パートやアルバイトとして復帰することになると思います。
わたしも午前のみのパートから復帰したのですが、それでも最初は新しくおぼえなくてはいけないことがたくさんあり、慣れるまではヘトヘトでした。
そんな状態で家のこともやらなくてはいけないとなると、気持ち的にも体力的にも余裕がない!!
結果私の場合、復帰のスタートはこのはたらき方でよかったとおもいます。
正社員、パートそれぞれメリット、デメリットはありますが採用後に長くはたらきつづけるためにも自分の生活に無理のない,希望にあったはたらき方を選ぶ必要があるでしょう。
歯科衛生士の求人はどこで探す??
わたしが歯科衛生士の求人をチェックしていたのは
・ハローワーク
・歯科医師会の求人コーナー
・地域のフリーペーパーや
・ファーストナビ歯科衛生士などの求人サイト
・知り合いにきいてみる
・気になった歯科医院のホームページを見てみる
などしていました。
ファーストナビ歯科衛生士
会員登録すれば、専任の転職エージェントがつき、希望条件の確認から、求人の紹介、面接の調整
こちらからは聞きにくい給与や休みなどの雇用条件の確認までもサポートしてもらえます。
わたしは都会住みではなく、どちらかといえば田舎在住ですがわたしの住んでいる地方の歯科医院の求人も紹介されていました。
登録なしでも求人の検索はできますが、非公開の求人もあるの登録してチェックしてみてはいかがでしょうか?
会員登録も紹介も無料で利用できます。
>>ファーストナビ公式ページへブランクの不安とできる対策まとめ
働くと決めたら、知識をおさらいしたり、新しいことを覚えるなどの努力はもちろん必要です。
以前のように動けなかったり、できない自分にがっかりしたり悔しい思いをすることもあるかもしれません。
それでもやってくうちに、感覚を取り戻せることもあるし最初はたいへんでも慣れていくものです。
ブランクの不安、知識や技術的な不安には…
・自分で学びなおしたり調べたりする
・復職支援の制度、セミナーを利用する
・SNS、動画でも学べる
はたらき方の不安には…
・ブランク、未経験可の求人をさがす
・無理のない勤務体制でスタートする
マイナスにとりがちな【ブランク】ですが、そのブランクの間にやってきたことが役に立つこともあります。
例えば出産、子育てをしてきたなら、子どもの患者さんとの接し方、保護者がどんなことで困っているかなど子どもがいなかった時にはわからなかったことが、経験しているからこそわかることがあります。
介護でのブランクであれば、体の不自由な方や高齢者への気配りや移動の手助けも、以前の自分よりスムーズにできるようになっているとおもいます。
ブランク中に得た経験をいかしてぜひもう一度歯科衛生士やってほしいです。
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