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キシリトールガムはむし歯予防によい?選び方と効果的なとりいれ方を解説
キシリトールはむし歯予防にいいってきいたけどキシリトールってなんなの?
キシリトール=むし歯予防とか歯にいいとかきいたことありますよね。
スーパーやコンビニのガム売り場にいってもキシリトールガムはすぐ見つけることができると思います。
でも、キシリトールガムの【キシリトール】ってなにか知っていますか?
この投稿では歯科衛生士のNatu が
- キシリトールとはなにか
- なぜ歯に良いといわれているのか
- どんなキシリトールガムを選べばいいのか
- いつどのくらい食べるのがいいのか
を紹介します。
キシリトールとは
キシリトールは、白樺や樫の木などに含まれる【キシラン・ヘミセルロース】という糖分からつくられた糖アルコール(糖質の一種)です。
砂糖のように甘味がある天然の甘味料で、厚生労働省に食品添加物として認可されています。
また、虫歯予防の効果がある成分として、WHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)からも認められています。
キシリトールは、いちご、ラズベリー、ほうれんそう、カリフラワー、たまねぎ、にんじんなど、野菜や果物にも含まれている成分です。
意外に思われるかもしれませんが、特にいちごには多く含まれているんですよ。
ちなみに糖アルコールとは?
- 砂糖のように甘味度を持ち合わせている甘味料。
- 体内で消化されないまたはされにくい性質をもち、エネルギーとして体に取り込まれることがほとんどないため食品を低カロリーに抑え甘味をつけることができる。
- キシリトールの他にもソルビトール、マンニトール、マルチトール、還元水あめ、エリスリトールなどがある。
むし歯予防以外のキシリトールの性質
キシリトールガムなどを食べるとスーッとした冷たい感覚がありますよね。
これはキシリトールが溶けるときに熱を奪う性質があるためです。
他には、代謝にインスリンを使わないため食べても血糖値を急激にあげることがなかったり、ほかの糖アルコールと同じ様に低カロリーであるという性質があります。
キシリトールがむし歯予防によいといわれる理由
キシリトールがむし歯予防に良いといわれる理由はキシリトールがむし歯菌のエサにならないこと、キシリトールの甘味や噛むことで唾液の分泌が促されることがあげられます。
キシリトールはむし歯菌のえさにならない
まずは下のむし歯ができるまでの流れをみてください。
【むし歯ができるまで】
酸によって歯からカルシウムやリンが溶け出します。
再石灰化:唾液の力で溶けだしたカルシウムやリンなどの成分を再び元の状態にもどすこと
でも甘いものを食べるとむし歯になるっていいますよね?
キシリトールは甘いのにむし歯にならないの?
それがキシリトールがむし歯予防に良いといわれる理由なんです!
キシリトールを食べるとお口の中ではこんなことがおこっています
エサ(糖分)と間違えたむし歯菌がキシリトールをとりこみます。
通常、むし歯菌は糖分を食べて栄養分を吸収分解し、その過程で酸をだしたり歯垢をつくります。(上のむし歯ができるまでのSTEP3の部分)
しかし、むし歯菌にはキシリトールを分解できません。
分解できないため栄養源にならないし酸や歯垢をつくる材料にもなりません。
むし歯はキシリトールを消化しようとエネルギーを使うものの、栄養分にはできないのでどんどん弱っていきます。
栄養がなく弱ったむしば菌は歯ブラシで簡単に落とせるようになり口の中から減っていきます。(=歯垢もへる!!)
このように継続してキシリトールをとることで
むし歯菌と歯垢の量が減り虫歯になりにくい口内環境へと改善されます。
唾液の分泌をうながす
キシリトールを口にするとその甘味によって唾液が分泌されます。
さらにガムの場合たくさんかむことによっても唾液がでてきます。
唾液が出ると何がいいの?
唾液は
- 口の中の汚れを洗い流す
- 酸を中和して口の中を中性に保つ
- 再石灰化によって歯の質を強化する
などむし歯予防に効果的な働きをします。
キシリトール製品どれを選べばいい?
コンビニやスーパーなどでもキシリトール配合のガムはよくみかけますよね。
キシリトールが配合されていればどんなものでもOK!…というわけではありません。
糖分やクエン酸がはいっていないもの
まずはパッケージにかかれている成分表示を見てみてください。
キシリトールは配合されているものの、砂糖や水あめ、果糖など糖分がふくまれていませんか。
クエン酸などの酸ははいっていませんか?
糖分がはいったものだと、結局その糖分がむし歯菌のえさになってしまいます。
キシリトール以外の甘味料がソルビトール、マルチトール、マンニトールであれば酸をつくりにくいものなので大丈夫です。
キシリトールが50%以上配合されているもの
むし歯予防のためにキシリトールをとるのであればキシリトールが50%以上配合されているものが良いといわれています。
パッケージについている栄養成分表示の【キシリトール】と【炭水化物】のグラム数に注目してみてください。
キシリトール○g÷炭水化物○g×100=○%(キシリトールの含有量)
この計算でキシリトールが何パーセント配合かわかりますよ!
例えば栄養成分表示
A)キシリトール7グラム、炭水化物15.6グラムのガムの場合⇒7÷15.6×100=44.8 約45%配合
B)キシリトール4グラム、炭水化物12.6グラムのガムの場合⇒4÷12.6×100=31.7 約32%配合
ということがわかります。
計算もめんどくさい!という方はキシリトールと炭水化物のグラム数が近いほうを選ぶと配合率の高いものを選べます。
キシリトール100%のものがおすすめ
スーパーなどではなかなか見かけませんが歯科専用として売っているキシリトールガムは
甘味料が100%キシリトールのみというものがあります。
ようするにむし歯菌のエサになる糖分がつかわれていません。
歯科医院によっては受付で販売しているところもあるので、かかりつけの歯医者さんで見かけたら
1度ためしてみてはいかがでしょうか?
かかりつけの歯医者さんで取り扱っていなかったという方はネットでも購入できますよ
キシリトールはどのくらいの量をいつたべるのがいいの?
どのくらいの量をたべたらいいの?
むし歯予防のためには、1日5〜10gのキシリトールを少量ずつ、回数を3〜4回以上など複数回にわけて摂取するとよいといわれています。
1日食べたからといって効果がでるものではなく、継続してつづけることで効果がではじめます。
目安としては2週間目ころからむし歯菌の減少がはじまり、3か月以上継続することで効果が期待できます。
そこからさらに2年間食べ続けることで、その効果を有効に持続させます。
具体的な量としては
ロッテキシリトールガムの場合
これはロッテキシリトールガムの表示になります。
1日の摂取目安量が
【1回に2粒を5分噛み、1日7回を目安にお召し上がり
ください】となっています。
1日14粒目安にたべるといいよということですね。
このガムの場合14粒たべることで7グラムのキシリトールをとることができます。
【歯科専用】キシリトール100%ガムの場合
ガム1粒あたりのキシリトール配合量は1.3gです。
オーラルケアホームページより
キシリトール100%ガムの場合1日4粒から8粒食べれば5~10グラムのキシリトールをとることができます。
例えば1回1粒~2粒を1日に4回食べればむし歯予防に有効なキシリトール量がとれます。
キシリトール100%のものの場合、糖分が含まれていないので食後はもちろん
夜寝る前に歯みがきをした後にたべてもOKです。
いつ食べたらいい?
キシリトールガムを食べるタイミングは、とくには決まっていません。
好きな時に噛んでいただけばいいのですが【一度にたくさん】よりも、【少量を回数多く】が効果的です。
たとえばこんな時にキシリトールガムかんでみてはいかがですが?
- 食後歯みがきをするまでの間に(朝、昼、夜、おやつのあとなど)
- 口がさみしいとき
- 運転しながら、勉強しながら
- 間食のかわりに
キシリトール注意すること
キシリトールとってるからむしばにならないではない
キシリトールガムを噛むことで、唾液がでてお口の中の汚れを洗いながす効果はありますが、全部の汚れを落とすのは不可能です。
やはり、一番大切なのは物理てきに歯垢をおとすための歯みがきです。
毎日の歯みがきにプラスするケアとして、キシリトールを取り入れましょう。
お腹がゆるくなることがある
体質によってはお腹がゆるくなることがあります。1度に大量に食べず少量ずつ試しましょう。
犬に注意
人間の歯には良い効果のあるキシリトールですが犬にはあたえてはいけません!
落としたものを誤ってたべたりしないよう、犬を飼っている方は気をつけてくださいね。
まとめ
- キシリトールとはなにか
- なぜ歯に良いといわれているのか
- どんなキシリトールガムを選べばいいのか
- いつどのくらい食べるのがいいのか
をおつたえしました。
ガムは苦手…というかたにはタブレットタイプのものやグミやチョコレートタイプのものまでキシリトール製品はありますよ。
口さみしい時や運転中など、飴などを食べるくらいならむし歯予防効果もあるキシリトールをとりいれてみてはいかがでしょうか。
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